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読売犬山ハーフマラソン26年2月22日開催…アテネで金、野口みずきさん回顧 初ハーフで快走「出発点」
伝説は「初ハーフ」から始まった
今回、読売新聞の記事で特集されたのは、アテネ五輪女子マラソン金メダリスト、野口みずきさん(47歳)の回顧録です。数々の栄光に輝いた野口さんですが、彼女のキャリアにおいて、読売犬山ハーフマラソンは今も「特別な大会」であり、**「マラソンランナーとしての出発点」** だったと語っています。
なぜこの大会がそこまで特別だったのか?その裏側には、私たちが知るべき「挑戦の原点」が隠されていました。
野口みずき、苦境の中で掴んだ「プロ意識」
野口さんが犬山ハーフマラソンを走ったのは、1999年の第21回大会です。
実はこの時、彼女はキャリアにおいて非常に厳しい状況にありました。高校卒業後に入社した実業団を退社し、次の所属先が決まらない**「どん底」の時期** だったのです。雇用保険を受けながら、チームメートと「チーム・ハローワーク」と呼び合って練習を続ける日々でした。
そんな中、ロードの10キロやトラックの1万メートルは経験があったものの、ハーフマラソン自体は犬山が初めての挑戦でした。タイムを求める気持ちはなく、「練習の延長のような気持ち」で臨んだそうです。
しかし、彼女はここで快走を見せ、1時間10分16秒の大会新記録で優勝を果たしました。
この犬山での結果は、その後の彼女の輝かしいキャリアを決定づけました。
- 1999年:世界ハーフ(銀メダル)へ。
- 2003年:パリ世界陸上(銀メダル)へ。
- 2004年:アテネ五輪(金メダル)へ。
野口さんは、犬山を走ることを含め、所属先が決まらなかった あの厳しい4か月間こそが「貴重な時間」 だったと振り返ります。苦しい環境だったからこそ、走ることへの「プロ意識」が芽生えた、という言葉は重いですね。
ランナー必見!野口さんからの金メダル級アドバイス
犬山ハーフが誰にとっても「出発点」になり得るように、野口さんは市民ランナーに向けた実践的なアドバイスをくれました。
1. ペースと心の持ち方
- 無理はしないで、自分のペースで走るのが一番です。
- 練習はウォーキングから始め、慣れたらジョグで距離を伸ばしていきましょう。
- 「きついな」と感じた時は景色を楽しむようにすると、きつさも半減するそうです。国宝・犬山城の天守閣を目指してゴールに向かう、木曽川沿いの風を受ける景色を思い出せるでしょう。
2. 道具の選び方
- 走った距離やペース、心拍数が分かるスポーツウォッチを活用するのも有効です。
- シューズは必ず試し履きをし、つま先の余裕や甲の幅などを確認しましょう。同じサイズでもメーカーによって違うからです。
- 特に市民ランナーに人気の厚底シューズについて、野口さんは注意を促しています。特に女性は筋力をつけないとケガにつながる恐れがあるとのことです。
3. 走ることの喜び
- ランニングはシューズさえあれば、いつでもどこでもできる生涯スポーツです。
- 自己記録を更新すれば達成感も得られ、大勢で走れば一人で走るよりも頑張れます。
- そして、野口さん自身の楽しみは、 「ゴールした後のビール」 だそうです!参加される皆さんも、走った後、自分にご褒美をあげてください。マラソンはスタート前からゴールした後まで楽しめるスポーツなのです。
【2026年開催】犬山ハーフマラソンに参加するには?
野口みずきさんの伝説のコースを走りたい方はチャンスです!
第45回読売犬山ハーフマラソンは2026年2月22日(日)に、愛知県犬山市の内田防災公園を発着点に開催されます。
- コースの特徴: 国宝・犬山城を眺めながら木曽川沿いを走るコースで、全体的に高低差が小さいのが特徴です。
- 種目: ハーフマラソン(21.0975キロ)と10キロがあります。
- ランナーサービス: 特産品やグルメが楽しめる「おもてなしコーナー」も充実しており、発着点が犬山城に近いため観光も楽しめます。
ハーフマラソン一般男女の部は、予想タイム順に「豪傑」「猛者」「つわもの」「初陣」に分かれます。
申し込み締め切りは12月11日(定員になり次第締め切り)です。
本日のエントリー情報
第36回多摩湖駅伝大会 supported by 株式会社ロンド・スポーツ





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