本日のマラソンニュース
【NAHAマラソン】なるか 3年ぶりの県勢制覇 過去大会の王者らが虎視眈々
いよいよ今月7日の開催が目前に迫ったNAHAマラソン。沖縄の熱気を象徴するこの大会で、今年、特に注目を集めているのが、男子トップレースです。
今年のレースの最大の焦点は、「3年ぶりの県勢優勝なるか」ということ。そして、その期待を一身に背負っているのが、沖縄の長距離界を牽引してきた2人のレジェンドランナーたちです。
彼らは互いに刺激し合いながら、虎視眈々と頂点を狙っています。
ヒーロー紹介①:憧れを追いかける若き王者、宮城響選手
名護市出身の宮城響(みやぎ ひびき)選手は、NAHAマラソンのデビューとなった2022年大会で、終盤に足が止まりながらも初優勝を飾った実力者です。
初優勝以降、彼は県勢優勝の期待を背負って大会に出場してきましたが、ここ2年はレースの中盤でトップ争いから脱落し、勝利を掴むことができていません。
そんな宮城選手が、もう一度NAHAマラソンで勝つために頼ったのが、学生時代から憧れ続けてきた沖縄の先輩ランナーでした。宮城選手は、その先輩の「粘り」や「マラソンに対する姿勢」を真似て、良いところをどんどん取り入れていきたいと語っています。
ヒーロー紹介②:歴代級の記録を持つベテラン王者、濱崎達規選手
南城市出身の濱崎達規(はまさき たつのり)選手は、2017年大会で歴代2位という素晴らしい好記録で初優勝し、さらに2019年にも優勝を果たしている、経験豊富なベテランです。
濱崎選手は過去に実業団でも活躍した経験があり、今は現役選手としてレースに出場しつつ、沖縄の若い選手たちにその経験を伝えています。
彼は、県勢が勝つと皆が喜んでくれるのを知っているため、「引き継いだ感覚がある」と感じており、沖縄の人たちに「感謝」の気持ちと「どういったものを⾒せれるか」を考えながら走る大会になりそうだ、と意気込みを語っています。
【歴史的瞬間】初めて実現する、2大王者の共闘!
今年のNAHAマラソンが熱いのは、この2人が沖縄の長距離界を牽引してきたにもかかわらず、初めて同じマラソンレースに出場することを決めたからです。
憧れの先輩と同じレースの先頭を走るという、宮城選手が思い描いてきた姿が、今年ついに実現します。
宮城選手は、「⾃分の憧れの⼈と⼀緒に、NAHAマラソンの先頭を⾛るというのは、⾃分が思い描いてた姿。今年それが叶う」と興奮を隠しません。
一方、濱崎選手も、「初めて⼀緒にマラソン⼤会を、NAHAマラソンを⼀緒に⾛る。それは楽しみだなと思ってますね。 どこまで⾏けるかって」と、この歴史的な共闘を楽しみにしている様子です。
先週土曜日に行われた県民スポーツ大会の男子1万mでも、この2人は早速、その「共闘」の片鱗を見せています。序盤、宮城選手が先頭に立ってペースを作り、中盤からは濱崎選手が代わって最後までレースを引っ張り続けました。
長距離界を代表する「師弟関係」であり、「ライバル」でもある2人が、県勢3年ぶりの栄冠を目指して、初めて同じスタートラインに立ちます。今年のNAHAマラソンは、彼らが沖縄の人々に見せる「感謝」と「熱意」の物語になるでしょう。
12月7日は、沖縄のランナーの魂が燃える瞬間を、絶対に見逃せません!




