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“山の神”柏原竜二さん、SNS物議の市民マラソン動画に私見「人に突進してまで通過するのは」

いま、SNSで物議をかもしている「NAHAマラソン」の出来事とは?

スポーツ界のレジェンドが、ある市民マラソン大会での出来事に対し、厳しい私見を述べ、大きな話題となっています。

注目を集めているのは、箱根駅伝で東洋大学時代に「山の神」として名を馳せた柏原竜二さん(36)です。柏原さんは2024年12月9日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、現在SNS上で拡散されている市民マラソン大会の動画について言及しました。

この動画は、12月7日に沖縄県那覇市で開催されたNAHAマラソンでの出来事を捉えたものです。

一体、現場では何が起こっていたのでしょうか?

騒動の核心:ランナーによる“人間の鎖”突破

問題となっているのは、マラソン大会の関門閉鎖時刻をめぐる混乱です。

NAHAマラソンでは、関門の閉鎖時刻に間に合わなかったランナーをせき止めるため、学生ボランティアスタッフが**“人間の鎖”**を作りました。

しかし、拡散された動画には、一部のランナーがその“人間の鎖”を突破する様子が収められており、これが「安全無視ではないか」とSNS上で物議をかもす事態に発展しています。

この出来事に対し、柏原さんは「NAHAマラソンの関門の動画が回ってきて、一部物議になってるけど」と切り出し、自身の考えを明確に示しました。

「山の神」柏原竜二氏が指摘した3つの決定的な問題点

単なる一市民の意見ではなく、長距離走の最高峰を知る柏原氏の私見は、今回の騒動の根幹にある倫理的・安全上の問題点を浮き彫りにしています。

柏原さんが言及した主要な論点は、以下の3点に集約されます。

1. ランナー側の行動:人に突進してまで通過する行為の是非

まず、柏原氏が最も強く疑問を投げかけたのは、ランナーの行動倫理についてです。

「祭りとはいえ、人に突進してまで通過するのはどうかと思う

市民マラソンはお祭り的な側面を持つものの、ランナーの目的達成のために他者(ボランティアスタッフ)に危険を及ぼす行為は許容されるべきではないという、スポーツマンシップの根本を問う指摘です。関門通過の意欲が、人への配慮を上回ってしまった点に問題があるとしています。

2. ボランティア側の安全確保:危険な役目を担わせる問題

次に、現場で危険な役割を担わされたボランティアスタッフの安全面です。

「保険の加入を含めわからないボランティアに危険なことはさせてはいけない

もしランナーが突進することでスタッフが怪我を負った場合、誰が責任を負うのか、保険の適用はどうなるのか、といった疑問が残ります。安全管理やリスクの理解が不十分な学生ボランティアに対し、ランナーの流れを物理的に止めるという「危険な役割」を負わせた運営側の判断にも、柏原氏は懸念を示しています。

3. 動画投稿者の配慮:炎上を招くコンテンツ拡散の責任

最後に、この騒動の火種となった「動画の拡散」についてです。

「そもそもアップした側も問題提起するためならわかるけど、これをアップしたら『炎上するかもしれない』という各方面の配慮が圧倒的に足りないとは思う

問題提起として動画を公開する意図は理解できるものの、結果として社会的な炎上や、当事者(ランナーやボランティア)に対する不必要な誹謗中傷を招く可能性を考慮すべきだった、と柏原氏は指摘します。SNS時代における情報の拡散責任について深く考えるべき点と言えるでしょう。

この騒動から私たちが学ぶべきこと:安全と倫理の重要性

今回のNAHAマラソンの出来事と、それに対する柏原竜二さんの発言は、市民マラソンが人気を集める現代において、参加者、ボランティア、そしてSNS利用者の三者全てに、重要な責任と倫理があることを教えてくれます。

市民マラソンの成功は、単に速く走るだけでなく、**「安全」と「相互尊重」**の上に成り立っているのです。

柏原氏の私見が、今後の市民マラソン大会の運営方法、ボランティアの安全教育、そしてランナー一人ひとりの行動意識を見直すきっかけとなることを期待します。

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