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世界陸上7位入賞 小林香菜「今思えば自分きもいなって(笑)」今年の漢字は“走” 軽めの練習日でも60㎞走

今年9月の東京世界陸上女子マラソンで、日本勢として3大会ぶりの7位入賞という快挙を成し遂げた小林香菜選手(24、大塚製薬)。彼女の活躍は記憶に新しいところですが、驚くべきはそのランナーとしてのルーツです。

なんと彼女は、早稲田大学2年生の時にマラソンサークルに所属していた、元・市民ランナーなのです。サークル出身の彼女が、いかにして世界の舞台で結果を残すトップアスリートへと飛躍したのでしょうか。その秘密は、常識を遥かに超えた「壮絶な練習量」にありました。

第1章:原点は「市民ランナー」

小林選手にとって、山梨県・富士河口湖町で開催される富士山マラソンは「まさに原点と言える大会」です。

彼女が初めてフルマラソンを走ったのは、早稲田大学2年生のときに出場したこの富士山マラソンでした。当時のタイムは3時間27分51秒。これは、決して速いとは言えない、多くの市民ランナーと同じスタートラインからの挑戦でした。

現在、日の丸を背負って活躍する実業団選手となった今でも、彼女は「まだまだ気持ちは市民ランナー」だと語っています。このブレないスタンスがあるからこそ、市民ランナーたちからも広く声をかけられ、写真撮影に快く応じる姿も見られます。

第2章:驚異的な成長の軌跡

初マラソンで3時間27分51秒だった小林選手は、驚異的なスピードで成長を遂げます。

富士山マラソンを連覇した後、今年1月の大阪国際女子マラソンでは、なんと2時間21分19秒を記録。わずか4年ほどで、初マラソンから1時間以上もタイムを縮めた計算になります。

この規格外の成長を支えたものは何だったのでしょうか。その答えは、彼女自身が選んだ「今年の漢字」に隠されていました。

第3章:今年の漢字「走」に込められた真実

飛躍の年となった2025年を振り返ってもらい、今年の漢字一文字を尋ねると、小林選手からは彼女らしい答えが返ってきました。

ですかね。本当に走りまくった1年でしたね」。

この「走りまくった」という言葉を裏付けるのが、具体的な走行距離です。小林選手は「まさか1か月で1380㎞自分が走るなんて思っていなかったです」と、驚異的な数字を明かしています。

ハイライト:衝撃の「抜きの日60km」

そして、小林選手の壮絶な練習ぶりを示す最も衝撃的なエピソードがあります。それは、練習量が軽めの日にあたる「抜きの日」に関する告白です。

彼女が夏場にトレーニングを積んでいた北海道の士別でのことです。抜きの日であるにもかかわらず、「1日3回20㎞ジョグをして60㎞走っていて」という事実を明かしました。

この常人には考えられない練習量について、彼女自身は率直な感想を述べています。

「今思えば自分きもいなって(笑)」

この飾らない言葉こそ、彼女が世界の舞台で結果を残すために注ぎ込んだ、壮絶な努力の深さを物語っています。

まとめ:楽しく走る気持ちの大切さ

しかし、これほどの厳しい練習をこなしても、小林選手が失わないのは「走る事自体を楽しむ気持ち」です。

彼女は、実業団選手という自覚を持ちつつも、「市民ランナーのような楽しく走るという景色を見ながら走ること自体を楽しむ気持ちは変わらずあるので、そういう気持ちは大切にしながら走っていきたいなと思っています」と語っています。

富士山マラソンでランナーたちにエールを送った際も、「みなさんが笑顔で帰ってくることを祈りながら」と、心からの応援を送り、原点である市民ランナーへの感謝と共感を忘れていません。

小林選手の飛躍は、「走る事が好き」という純粋な気持ちをエンジンに、「規格外の走行距離」という燃料を注ぎ込んだ結果なのです。彼女の今後の活躍から、ますます目が離せません。

本日のエントリー情報

第10回日立KIZUNAリレーマラソン

第36回佐伯番匠健康マラソン

第46回魚津しんきろうマラソン

【衝撃】世界陸上7位入賞・小林香菜選手が明かす! 軽めの練習で「1日60km走」!? 4年でタイムを1時間縮めた秘密の練習法

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